この事例の依頼主
20代 女性
相談前の状況
上司からパワーハラスメント(パワハラ)を受けている。同僚の前で大きな声で叱責を受けたり、必要な情報が伝達されていないことが増えた。当該上司から言われたことは、日記に書いていた。当該上司の上司にも相談したが、気のせい、みんな通ってきたことなどと言われて、相手にしてもらえなかった。
解決への流れ
日記の内容を確認し、パワハラに該当するものと判断。当該上司からのパワハラは毎日のように行われているとのことであり、念のため、当該上司とのやり取りを録音してもらった。日記の内容と録音を元に、当該上司に対して、直ちにパワハラを辞めるよう警告するとともに、会社に対して、当該上司に対する厳重注意をもとめ、ハラスメント対応窓口を設置するように要望を行った。結果として、当該上司から謝罪があり、会社としても適切な対応を行うとの約束を取り付け、会社から解決金の支払いを受けることができた。
ハラスメントは行っている側と受けている側の認識が異なることが多く、ハラスメントを受けている側が、たいしたことではない、我慢しなければならないなどと思って追いつめられることが多いように感じます。ハラスメントがあったことを証明するために、日記やメモ、録音などが証拠となります。ハラスメントかもしれないと感じたら、抱え込んで悩まず、弁護士にご相談ください。