この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
【1】男女関係では、交際相手の女性にお金を貸して店を持たせてやったところ、突如裏切られ、お金も返してくれないという事案も担当しました。これは、別の弁護士が相手方女性の口座を仮差押えしておきながら1審で敗訴した事案でした。【2】夫が妻に収入を全て渡して家計管理を任せており、全く家計状況がわからず証拠もなかった。その結果、相当程度の収入があったにも関わらず妻が保持している財産が見当たらないとして、夫が夫名義の不動産を妻に渡すように地方裁判所で判決を受けてしまった事件がありました。敗訴後に、夫からなんとかならないかと相談を受け、私達が受任した財産分与の控訴審事案もあります。【3】いわゆるDVの保護命令申立事件で、申立は女性相談センターの助けを借りてできたものの、相手方の男性が弁護士に依頼して当方のが申立書に記載した内容は全て虚偽であるとの反論文を提出したため、裁判所から次回までにきちんと主張が出来なければ主張無しとします、といわれて困っていた女性の事件がありました。
【1】1審の判決文をみると、お金を貸したという事実すら認めてもらえない、完全敗訴の判決でした。控訴審においては、証拠を精査した上で1審判決の矛盾を突き、論点を絞って戦ったところ、高等裁判所では、相手方女性にお金を貸した事実は認めさせた判決を得ることが出来ました。結果的には愛人関係に基づいた公序良俗違反が認定されたため、お金を返してもらえなかったのは残念でした。しかし、相手方女性にお金を貸した事実を認めさせたことは、後に女性から提訴された、仮差押えに基づいて損害が生じたとする損害賠償請求で大いに役立ち、660万円の請求をわずかな金額を支払う和解で済ませることが出来ました。【2】この案件は妻が、夫からの収入について複数口座を複雑に経由させて引き出し、しばらく日をおいてから別口座に移すなどしており、立証は困難を極めました。しかし、エクセルの表を使うなどして関連性が強いと思われる金銭の動きを目に見える形で裁判官に示すように粘り強く対応しました。その結果、高等裁判所の担当裁判官は、確実な証拠は無いものの、妻が財産を保持している可能性はかなりあると思われると心証を開示して、強力に和解を勧めた結果500万円は妻が保持していることを前提とした和解に漕ぎ着けることができました。【3】申立書に不正確な記載が複数あったり、法律的に微妙な問題を孕む事件ではありましたが、女性から時間をかけてこれまでの経緯を聞き取り、書面を作成した結果、無事保護命令がおりました。相手方は不服申立をしましたが、高等裁判所は不服申し出を棄却しました。
【1】この事案は、1審で主張がほぼ全て認められないという完全敗訴の状況になってから、ご相談に来られた男性の事案でした。私達の担当した控訴審では、少なくともお金を貸したことまでは認められたので、男性の主張はほぼ認められました。ただ、1審の弁護士が愛人関係に関する不用意な証拠を出してしまっており、愛人関係を否定しきれなかったため、当初の目的であるお金の返還を受けられなかったのは残念でした。しかし、依頼者の男性は、自分の主張を裁判所が認めてくれたことから、とても感謝して下さいました。後の損害賠償請求訴訟でも、わずかな金額で和解できたこともあり、最初から先生(私)に依頼しておけば良かった、と何度も悔しそうに依頼者の方が仰っていたので記憶に残っています。【2】これまで、妻側に打たれっぱなしで非常に厳しい状況に陥ってから来られた男性でした。しかし、膨大な時間をかけて細部に至るまで、分析・検討したことで依頼主の男性の正当な利益を守ることにつなげることができたのではないかと考えております。【3】DVを受けて、非常に怖い思いをした上に、相手方弁護士から嘘をついているとまで主張され、非常につらい思いをされてきた女性でした。メールや通話履歴を丁寧に検証しながら経緯を確認し、書面化したことで、裁判官に当方の主張が正しいと全面的に認めてもらうことが出来ました。依頼者の方には、「これで安心して暮らしていけます。」と喜んで頂けたので記憶に残っております。人生の再出発を応援しています。