この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
未成年者2人に強制わいせつをしたという被疑事実。依頼者は絶対にしていないとのことでした。
解決への流れ
依頼者から話を聞いた限り、今の段階では客観証拠はなさそうであり、対象となる未成年者2人の供述がどの程度一致しているのかも不明の状態でした。依頼者は絶対にしていないとのことでしたので、被疑者ノートを差し入れた上、起訴後に開示された証拠を再度検討することにして、依頼者と相談の上、勾留段階では署名拒否の方針をとりました。その結果、処分保留で釈放となりました。
特に否認事件では、身柄拘束が長期化し、依頼者の生活に与える影響が大きいため、人質司法(身柄を拘束された被疑者・被告人について、常識的には逃亡や罪証隠滅の虞がないのに釈放や保釈が容易に認められない司法の在り方)の現状を前提に方針を立てざるを得ないです。本件では、依頼者の了解も得られたため、ある程度強気で署名拒否の方針を立てることができました。安請け合いはできませんが、依頼者から事情を十分にお聞きして、可能な限り依頼者の利益になるよう尽力したいと思います。